【負けを取り返したくなる心理】パチンコ依存はプロスペクト理論でよくわかる!

パチンコをやめる

「また負けた…。でも今日はたまたま運が悪かっただけ」

「次こそ勝てる気がする。少しでも取り返したい!」

パチンコをやめたくてもやめられない人は、このような思考に心当たりがあるはずです。
実はコレ「意思の弱さ」ではなく、人間の脳のクセなんです。

人間の脳のクセを知ることで、「負けを取り返したくて、打ち続けてしまう理由」がわかります。

じゅん
じゅん

脳のクセを知ることで、「パチンコ依存から抜け出す」きっかけになります。

「やめたくても、やめれない人」はぜひ読んでみてください。

この記事では、人間の脳のクセとパチンコ依存の関係についてプロスペクト理論」という行動経済学の観点から、わかりやすく解説します。

プロスペクト理論|人間は“損したくない”が強すぎる生き物

プロスペクト理論は、「人間は合理的じゃなく、感情や直感に左右される生き物」ということを示す、行動経済学の有名な理論です。

人は得をする喜びよりも、損をする苦しみを強く感じる」という現実を示しています。

じゅん
じゅん

2002年にノーベル経済学賞を受賞したダニエル・カーネマンが提唱しました。

パチンコ依存とも深く関係しているポイントをピックアップしてわかりやすく解説します。

友人A
友人A

なんだか難しそうだな・・・

じゅん
じゅん

「プロスペクト理論」で考えると、パチンコにハマる原因がよく分かる

たとえば…

  • 1万円勝ち→ うれしい
  • 1万円負け→ 超くやしい

この「くやしさ」は、うれしさの約2倍強く感じるとされています。

つまり、

  • 「負けたままじゃおわれない→他の台を打つ」
  • 「一発逆転を狙って打つ」

これは、人間の自然な感情なのです。

だからこそ、狂ったようにお金をサンドに入れ続けてしまう

パチンコ依存に隠された4つの“人間のクセ”

1. 人は確率を正しく認識できない(=確率荷重)

じゅん
じゅん

人は、確率を歪めて(ゆがめて)評価する」ことがわかっています。

  • 低い確率を高く感じる
  • 高い確率を低く感じる

これを「確率荷重:かくりつかじゅう」といいます。

たとえば、「プレミア演出」や「確定役」が出たとき、
本当はかなり低い確率なのに、

「意外とまた出そう」
「今日イケるかも」

と感じてしまう。

これは人間が、低い確率を大きく見積もってしまうという脳のクセ。

じゅん
じゅん

逆もまたしかり…。

たとえば、「大当たりが80%で継続する」状態だと、

「100%じゃないからな…」
「あまり期待できないな…」

と感じてしまう。

これは人間が、高い確率を小さく見積もってしまうという脳のクセ。

ここがポイント!人は、確率を都合よく“自分に有利に”解釈してしまう。だからダラダラ打ってしまう。

2. 確率荷重関数|脳は“当たり”を大きく見積もる

では、確率のズレはどんな傾向で起きるのか?
それを数式レベルで説明するのが「確率荷重関数」です。

  • 低い確率(1%〜35%)を、実際より高く感じる
  • 高い確率(35%〜99%)は、逆に低く見積もる

つまり、1%に期待するのに99%に不安を感じる

▼具体例(アイムジャグラー6号機)

  • チェリーが来るたびに、チェリー重複を期待する
  • 実際は約5%で当たるのに、「ワンチャンあるかも」
  • 約95%で外れるのに…確率以上に期待する

ここがポイント!人は、「たまに当たる」ようなギャンブルに、異常に希望を感じやすくなってしまう。

3. 人は慣れていく(=感応度逓減性)

初めて勝った時のことを思い出してください。

すごく嬉しかったはず。
でも今はどうでしょう?同じ金額でも喜びは薄れていませんか?

これは感情がだんだん鈍くなっていくという「感応度逓減性:かんのうどていげんせい」という性質。

じゅん
じゅん

勝ち負けを繰り返すことで、金銭感覚がマヒしていきます。

▼金銭感覚がマヒする流れ

  • ステップ1
    • ちょい勝ちでもうれしい
    • 勝ちすぎると悪い気がする
  • ステップ2
    • ちょい勝ちでは物足りない
    • 打つ時間がふえる
  • ステップ3
    • 荒い機種に手を出す
    • 大負けや大勝ちを繰り返す
  • ステップ4
    • 2万負けで済んでラッキー
    • 1万負けだけど、勝ち同然
    • 財布に5万はないと不安

ステップ1→2→3→4と進行していくことが自然におこります。なぜなら感覚がなれてしまうから。

ここがポイント!パチンコを続けると金銭感覚がマヒしていく。

4. 人は“負け”に2倍強く反応する(=損失回避バイアス)

人は、「勝つ喜び」よりも「負ける痛み」のほうを強く感じるっていう心理のクセ。

友人A
友人A

さっき聞いたやつ…?

じゅん
じゅん

大事なところなんだよ。

  • 1万円勝った喜びより
  • 1万円負けたショックのほうが2倍くらい大きく感じる

この“負けるの痛み”を避けようとする本能が「損失回避バイアス」。

損失回避バイアスによって、

  • 間違った立ち回りをする
  • ハイリスク・ハイリターンを狙う

典型的な依存症の思考になってしまいます。

「損失回避バイアス」を数式&グラフで表現したものが「価値関数です。

▼価値観数のグラフ(手書き)

  • 得したときは、右上にゆるやかに上がる(嬉しさはすぐ慣れる)
  • 損したときは、左下に急激に落ち込む(痛みが大きい)
友人A
友人A

つまり「価値関数」は、「損失回避バイアスをグラフ化」したもの!

「損失回避バイアス」があるからこそ、人は負けを取り返したくなり、
もう少し打てば取り返せるチャンスがあるはず..」と、さらにお金を使ってしまうのです。

これは、閉店時も一緒で、

「明日は、勝つ!」
「次はうまく立ち回る!」

と繰り返してしまうもの「損失回避バイアス」に当てはまった思考なのです。

ここがポイント!またパチンコに行ってしまうのは、「損失回避バイアス」が影響している。

パチンコ依存から抜け出すヒント|“クセ”を知れば、冷静になれる

これらの脳のクセを知ることは、「やめたいのにやめられない」状態から抜け出す第一歩です。

「取り返そう」と思った瞬間が危険信号

自分の中に“負けを取り返したい心理”が湧いたら、「あ、今プロスペクト理論に支配されてるな」と気づいてください。

感情を客観的にみることで、冷静さを取り戻せます。

自分の思考に“気づく”だけでブレーキがかかる

  • 「また出そう」→“確率の錯覚”
  • 「今日は勝てる気がする」→ “希望バイアス”
  • 「今やめたら損」→ “サンクコスト効果”

こういった考えが浮かんだとき、これは脳のクセかもしれない」と気づけるだけで、冷静な選択ができるようになります。

ここがポイント!

希望バイアス:「勝ちたい!」という願望から、都合のいいように考えてしまうこと。
サンコスト効果つかったお金がもったいないと感じて、つづけてしまうこと

まとめ:脳のクセを知って、コントロールすべし!

パチンコ依存は、「自分が悪い」わけではありません。
あなたの脳は、誰もが持つ“当たり前のクセ”に従って反応しているだけ

でも、そのクセを知れば、逆にコントロールできるようになるのです。

なぜやめられないのか?
その仕組みがわかった今、次に選ぶのは――「やめるための行動」です。

ここまで読んでくれて、ありがとうございます。

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じゅん
じゅん

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